こんにちは。りべるたんよりお知らせです。
昨年10月に早稲田大学で開催したシンポジウム「早稲田からヘイトスピーチを考える ~ヘイトスピーチ・カウンター抗議・政治的逮捕~」(主催:7・6早稲田カウンター学生弾圧救援会)の模様が、今月発売の雑誌「情況」3・4月号へ、掲載されています。
掲載されているのは、ジャーナリスト・安田浩一さんの「ヘイトスピーチの正体」と、救援会・増井真琴君の「七・六早稲田カウンター学生弾圧事件について」。前者はシンポ1部の基調講演「ヘイトスピーチとはなにか」の文字起こしであり(改題)、後者はシンポ2部の「7.6事件の経過報告と会計報告」を文章へまとめたものです(会計報告は省略)。
この中で安田さんは、昨今在特会らが主導する在日韓国・朝鮮人差別が、ネットで集客された「新しい差別運動」である反面、朝鮮半島出身者への蔑視や暴力そのものは、関東大震災時の虐殺以来克服されていない日本社会の宿痾であると指摘しています。
また増井君は、本シンポ開催の発端である早大生A君のカウンター逮捕事件について、ヘイトデモ主催者の主張、被害男性の実像、公安当局の思惑を分析。救援運動の方針と展開も説明しています。
残念ながら、第3部の「共同討議」に関しては、「情況」編集部の判断で掲載へと至りませんでした。しかし、討議そのものは充実した内容であり、司会の早大院生・杉本宙矢君のリードの下、喧々諤々の議論が闘わされています。当日は80名ほどの方が来場され、会場は大盛況。
興味ある方は是非ご一読ください。
なお、最後になりますが、このシンポジウムは皆さまからいただいた救援カンパの余剰金を活用して開催したイベントです。私たちとしては、本企画を「一連の救援運動の総括」と位置付け、不当な弾圧には絶対非和解で対峙する姿勢、ヘイトスピーチの来歴や暴力性、カウンターの意義や困難といった点について、確認・共有できる場になればと考えました。力不足による限界はありつつも、目標は一定程度達成できたかと思います。多くの皆さまの多大なるご支援・ご来場へ、改めて感謝申し上げます。
ヘイトスピーチのない社会を目指して、これからもともに頑張りましょう!