皆さん、起業は資本金がないとできないって思っていませんか?実はそんなことないんです。
5千円握り締めてスーパーに行き、納戸から台車を引っ張り出して街に繰り出そう!
行商を取り締まる法律はない!?
行商を包括的に取り締まる法律は存在しません。
行商はあくまでも物の売り方のひとつの方法なので、行商に対する規制は物の売り買いに対する規制になり、個別の法律の対象になるそうです。対象になるのは古物営業法と、飲食衛生法になります。
古物営業法
古物の売買を規制する法律で、盗品の売買を取り締まることを目的に作られた法律です。
あらゆる営利目的の古物の取引が対象になり、届出が必要です。
食品衛生法
人への物の食べさせ方を規制し、食品の提供の安全を担保する法律です。
路上でコーヒーを提供する場合でも届出が必要になります。
以上の2点の法律が対象になります。
基本的に、古物・食品の売り買いには規制がかかっています。
行商をしよう!と思った場合、お弁当やおにぎりを作って売ることを思い浮かべる方は多いかと思いますが、その場合は飲食店営業の許可を届け出る必要があり、許可を得るための投資が必要になります。全く気軽にできないですね…。
じゃあ、資本もない人はどうやって行商を始めれば良いの?!
食品を行商で売りたい場合、衛生と食の安全性を売る側が担保しなければならない形をとらないようにすれば、良いのです。
言い方があいまいになってしまいましたが、要は、既に加工されていて安全が担保されている缶詰め入りのものを売ることが可能です。
例えば、缶入りのコーヒーを売りたい場合、缶を開ける行為までこちらで行ってしまうと食の安全性を売る側が担保しなければなりません。しかし、缶を開けずに売れば単純に売っただけですし、開封をしていないので職の安全性を問われることもありません。
なので、缶コーヒーなどを仕入れて売るのが現実的です。
ただ、食の安全性を問われない=衛生に配慮しなくても良い、ということではありません。
もしも食中毒を出してしまった場合は、懲役3年以下の罰則を受ける可能性もあるので、気をつけてください。